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属人化する営業スキルを共有することは可能か?

スキルである以上、根本的には可能。しかし、実現はしない。

営業成績を上げるために磨かれたスキルなのに、なぜそれを全員で共有しなければならないのか。社内で能力を競わせておいて、優位性を保つためのスキルをなぜ共有しなければならないのか……そういう風に感じないのだろうか?

社内で社員どうしを競わせた時、どうしてもこのような「格差」が生じる。能力主義的な給与体制であれば、究極的には社内競争にならざるを得ない。突き詰めていけば個人同士の競争になるが、通常、どこにでも見られると推測されるのが、部署どうしでの競争である。他部署との競争に勝つために、他部署を出し抜く技術が求められる。足をひっぱるのは本末転倒だが、優位性を保つための武器を、何のメリットもなしに手放す人はいない(もしくは少ない)。

全体で最適化される必要があるのだが(つまり個人的なメリットを放棄しても、個人的なメリットが生じる仕組みの構築)、そのような仕組みを作ること自体が難しい。逆に云えば、そのような仕組みを作らずに、スキルの共有化だけをうたっても、ほとんど成功しないだろうと予想される。

まあ、すべてがすべてそういうわけではない(たとえば、後進の育成など)が、全体でうまく機能するには神懸かり的なバランスが必要になるのではないかと思うのである。