気がついたら快速急行 〜BRM830 広島400〜

出発は2時だった。14時ではなく、2時だった。もちろんそれは、夜中の2時だ。

BRM830は、東広島市の道の駅福富を出発し、そのまま北上、三瓶山を通過し、日御碕へと至る。そして出雲大社の前を通過し、また三瓶山をクライムして、道の駅福富へと戻っていく。ルートラボでみるかぎり、獲得標高4000m(往復合算)。以前DNFしたBRM524三方五湖の1.5倍以上ある。もっとも、いくつかのブルベを走ってみた結果、獲得標高の数字は参考程度で、全体の難易度に大して影響しないのではないかと最近は思いつつあるが。

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道の駅を出発したランドヌールはおよそ40名。私は少し出遅れて出発した。DNFしたBRM524三方五湖では一人旅がけっこう辛かったので、そこらへんにいる集団をつかまえて、後ろにべったりへばりつく。もっともドラフトが効くレベルまで近づいて張り付くのもアレなので、適度に距離を取って、つかず離れずの状態を保ちながらくるくるまわしていく。

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スタートから47km地点。記録によれば、私はここを3:50に通過している。信号付きの47kmを2時間弱なので、けっこうなハイペースだ。まわりのスピードに合わせた結果なのだが、このあたりを越える頃には、さすがに「ペース早すぎね?」と不安になってきていた。私の走力から云えば、かなり早い。ただ、それほど無理をした感覚はなかった。あとで気がついたのだが、この区間はアップダウンこそあるものの、全体的に下り基調の区間になっている。ほかの参加者にも聞いてみたところ、やはりこの区間は知らず知らずのうちにスピードが出てしまう区間だったようだ。全体的なペースも早く、このペースでケツから数えたほうが早いという位置づけは、私にとってはかなりハイレベルだ。

気がついたら、PC1にたどり着いていた。
記録を見るかぎり、どうやら5:30くらいに夜明けだったようだ。そして5:44にPC1を通過している。PC1をクリアすれば、次はすぐに三瓶山クライムだ。この区間はけっこうな斜度が連続で出てくる鬼門区間で、朝方に登るのはツライのではないかと予想していた。あまりPCで沈没していると困ったことになるかもしれないと思ったので、補給をすませてヒルクライムにとっかかる。少し足が重たい気がしたが、年始の高松400のときもこんな感じだったなと思い直して、そのまま走ることにした。登れなくなったら歩いたらいいや、くらいの感覚だった。

まわりにも何人かいたが、まわりにあわせてこのままのペースだと早晩潰れるだろう。もうここからは回りを気にせず、自分のペースで走ろうと決めた。