夜明 〜 BRM102 高松400 〜

最初の120kmほど走ってみて、どこかでリタイヤしようと思った。夜スタートで慣れないオーバーナイトラン、余裕だと思っていたのに、山に入るとすぐに気温が数℃くらい一気に低くなった。途中でつかまえた参加者に、「最初余裕だと思っていたのに、くっそ寒いっすね!」と、必要以上に大声を張り上げる。折れかかっていた気持ちが何かをきっかけに簡単に折れてしまいそうな、そんな予感。止まっていると体温が下がるのがわかる。信号が変わり、無駄にダンシングして何とか体を温めようとする。回りの景色は、ほとんど見えない。先も見えない。赤い誘導灯が、道の先でぽちぽち光っているのが見えるが、ともすれば、それが先を行くランドヌールの尾灯に見えてくる。日和佐の道の駅にたどり着く頃には、リタイヤする方法を真剣に探すようになっていた。

でもまあ、となかばヤケクソになって思い直す。夜明を迎えるまでは、リタイヤも出来ねえんだよな、店空いてないし、止まったら凍死しそうだし、電車動いてないし?



BRM102は過酷なブルベでした。コースプロフィールを見るかぎりはほとんどフラットで、それほど過酷には見えないのですが、私にとっては明らかに過酷なチャレンジでした。冬の400は二度とやらねえ、そんな決意をさせるには充分でした。まあ、沖縄600のエントリをまだ迷ってるんですけどね。

走り終わったあとに、ジョイフルで参加者のひとりと「200はまだ健全なスポーツのふりして人に勧められるけど、400はムリですよね」という話をしましたが、まさにそんな感じです。200と400には致命的な差があります。それを理解せずに体力配分を間違ったというのもあったんですが、いちばん痛むのは右膝で、これはたぶん、右の方が踏み込みが強いんでしょう。単純に、ペダリング技術の問題だと思います。

あとは股擦れですかね。けっこう痛いですが、思ったほどではなかったです。ウェアを新調したのがよかったかな。

冬場のブルベとナイトランは装備がいちばん大事ですね。新しく導入した装備がことごとく必須装備だと実感できるものばかりで、先の200での反省点はすべて活かされました。足りないところもありましたが、それは次回で活かされるでしょう。

にしても体が痛いです。膝が壊れたのはちょっと困りもので、来週の福岡200(BRM112)の参加は少し躊躇します。太宰府いきたいので、たぶん参加しますが(ブルベ中に観光予定)。

しばらくBRM102を書きます。もうこれ完全に自転車日記ですね。