読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

150kmの旅路の終わり 〜 淡路島ロングライド2013 〜

最後の坂を下れば、あとはもう惰性で走ってもゴールできる。

150kmを走ると、体のあちこちに痛みが出てくる。何kmから「ロングライド」なのかは意見の分かれるところだろうが、一般的には100kmを超えてサイクリングする機会などそうそうなく、150kmも走ればもうお腹いっぱいだろう。

会場では、ゴールすると名前を呼んでくれるという嬉しい(?)サービスがある。ときどき呼んでもらえないひとがいるみたいだが、「○○さん、おかえりー!」と呼ばれると、ああ、帰ってきたんだな、という気になるのでわりと悪い気はしない。走行タイムは教えてくれないので、知りたいのであれば、自分で計測する必要がある。この淡路ロングライドは、基本的にはレースではないという立ち位置のため、計測チップを使っているのにタイムは非公開なのだ。計測チップは参加者の帰着の管理に使っているのだろう。

ゴールしたら、あとはゆっくり休憩して、屋台で補給するといい。おすすめは淡路島牛丼。帰着が遅いと売り切れるので要注意である。150kmを走ってごはんものを食べると覿面に眠たくなるので、車で来ている参加者は、軽く寝てから帰るのがいいのではないか。

f:id:kisaragi5:20130923140455j:plain
(明石大橋。見えてくると、わりとテンションが上がる)

この淡路島ロングライドは、ずっと海岸線を走り続ける「島一周イベント」だ。天気がよければ絶景を拝めるし、適度にアップダウンもあって走りごたえもある。最後に明石大橋が見えたときには、わりとテンションも上がる(コース序盤にでっかい観音様を見つけたときにもテンションが上がったが。あれ何?)。なにより、コース上で応援してくれるひとがいるのが気持ちよいのである。手を振ってくれるおじいさんおばあさんがとても多い。「頑張れー」といってくれるおこちゃまがとても多いのである。淡路島はイベントでなくともサイクリストの多い地域だと思うが、こうやって全島をあげてイベントを盛り上げているのは、走っている方からすれば、疎外感がなくて非常によい。他の人はどうかわからないが、イベントに参加するとき、私にはやや「自転車が大量にお邪魔してすいません」的な負い目がある。

150kmはたぶん「旅」だろう。私はこの旅の感覚が大好きだ。だからレースよりもロングライドの方が好きなのだ。この旅の感覚が味わえるかぎり、私はまた参加するだろう。淡路島ロングライドは、この手のロングライドイベントの中ではそれほど難易度は高くない部類に入ると思われる。自転車に興味のあるヒトは、どうかチャレンジしてみて欲しい。そうすればきっと、またあの思い出の旅路の中に戻っていきたくなるだろう。