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ディスクホイールとの遭遇 〜 淡路島ロングライド2013 〜

多賀の浜ASを出発してすぐ、面白い自転車がすぐ目の前にいることに気がついた。

ディスクホイールだ。

参加者の中に痛ディスクがいることは、前夜祭のときから知っていたのだが、まさか遭遇するとは思わなかった。面白かったので真後ろに張り付いて観察する。

ディスクホイールの性能についてはよくわからないが、どう考えても趣味の装備だろう(自転車自体そうだが)。スポークがないため、空力に優れるとは聞くが、横風が抜けていかないので風に煽られやすく、公道で使うにはものすごい気を使いそうだ。

……変な音がする。ごうんごうんという、近くを飛行機が飛んでいるような、低いエンジンがうなるような音だ。

しばらく気がつかなかった。それが、目の前のディスクホイールから出ている音だということに

よく観察すると、どうやらトルクがかかると音が大きくなるらしいということがわかった。ダンシングで車体を左右に振ると、そのたびにごうんごうんと鈍い音を出して加速する。すごい存在感だ。痛ディスクというだけでも存在感があるが、純粋に自転車のパーツとしてみても、すさまじい存在感だ。なんだかこのごうんごうんという音に追い抜かれると、それだけでトラウマになりそうな勢いである。そのくらい、全方位に存在感をまき散らしている。熱狂的な愛好者がいるというのもわかる気がする。

この淡路島ロングライドにおける最後の坂は、ゴール直前にある数百メートルながらも平均斜度10%前後ある難関だ。ここまで150km弱、脚を使い果たした上でこの坂を上るのは、精神的に「クル」ものがある。とうぜん苦しんでいる自転車乗りがたくさんいたわけだが、そのすべてをごぼう抜きにして、ぐりぐりとディスクホイールが登っていく。とんでもなく速い。いままで抑えていたのだろう、平坦路の速度からしたら想像できない速さだ。それでもまだ余裕たっぷりに見える。

いままで平坦では後ろについて走っていけていたのが、あっさりとおいてけぼりを喰らった。以降、二度と追いつけなかった。うーん、すごいひとがいるものだ。

坂を上りきったら、あとは下るだけ。下れば、あとはゴールするだけ。