登りと下りの狭間 〜 淡路島ロングライド2013 〜

剛脚ブロンプトンの英国紳士は、先に行ってしまった。じつはその横に、いっしょに参加しているとおぼしき黒ブロンプトンの方もいた。今年はブロンプトンを合計3台見たが、並走された経験は初めてである。つくづく、地脚の差って致命的だなと思う。弘法筆を選ばずというか。

この第二ASである灘ASを越えると、すぐにまた登りが始まる。ここからの登りは平均斜度13%程度が500mほど続く。最大斜度は20%程度、100mくらいだ。ここでも心折られているひとが多数いた。登りは好物だが、10%オーバーはさすがにしんどいので、えっちらおっちらダンシングしながら登っていく。この区間をシッティングのまますいすい登っていくひとはさすがに少数派だが、ここには車両制限がない。従って、ふらふら走っているととても危険である。車も登るのを嫌がりそうな斜度だが、車通りがまったくないわけではないので気をつけなければならない区間のひとつだ。

ここでやたらくるくる回して登っているヒトを何人か見かけたが、例外なくフロント三段だった。最大斜度がけっこう厳し目なので、脚をつきたくないのなら、考慮してもいい装備かもしれない。ただ、見てるとちょっとまどろっこしいね。

登りを終えると、あとはすぐに下りが待っている。これからの区間はダウンヒル区間で、5kmくらい続く。そして平坦路を走った後……また登るのだ(´;ω;`)ブワッ

そろそろ登りが好物な私もお腹がいっぱいである。好きだと云っても、それほど大好物というわけでもなく、どちらかというとヘタの横好きに近い。この福良港へと向かう登りが、じつは全区間でいちばんしんどい(と思う)。斜度はまだマシだが、距離がある。何より、いままでの登りの疲労がじわじわと利いてくる区間なのだ。そして困ったことに、ここは全区間を通して、もっともカオスな区間でもある。

車がけっこう頻繁に通るのだ。それでいて、坂道なため、参加者の間でスピードに極端な差が出てしまう。なかには押しているヒトもいるから、最低でだいたい4km/hあたりから、20km/h超で登るヒトもいる。当然、手信号は出さない、声かけもない、後ろを確認せずに抜きにかかる、キツくてふらふら走っている、その横を、反対車線を逆走するような形で車が通り過ぎる。カオス過ぎる区間なのだ。とても危険である。

この区間には写真がない。アップダウンで撮るひまがなかったのである(というか、走行しながらだからアップダウンだと物理的にムリ)。