立地条件に気を配ろう

空調は、快適に仕事をするためのひとつのキモである。空調が脆弱だと、仕事をしていてやる気が出ないこと出ないこと。

空調は温度よりも湿度の方が問題になることが多い。だいたい新しい建物はコンクリートが湿気を含むために湿度が高くなりがちだと聞いているが、この建物の中の湿度の問題は、建築側で対処しないと現場の除湿器くらいではなんともならないケースが多い。

もっとも単純に、部屋の湿度が異常に高くなる理由として、外気を処理せずに取込んでいる可能性があげられる。結果、外部の湿気をそのまま部屋の中に取込んでいるため、取込まれた空気はクーラーで冷やされ、至る所で結露することになる。部屋はつねにじとじとしており、机や壁がほのかに湿気を帯びている、そんな状況になる。

机の表面がしっとりして、書類がしなびるくらいならかわいいものだが、問題は冷蔵庫である。ここで多量の結露水が発生した結果、中身の試薬、薬品がダメになるというケースが発生してしまうと、仕事に差し支えるのだ。大量の結露水は機械を痛めるし、機械によっては結露によるダメージで動作不良を起こすものもある。もっとも端的、具体的な例のひとつとして、ガスバーナが着火しなくなるというのを経験した。

建築側で対処できなければ、後付けではどうにもならない。これは建築仕様で最初に検討しておくべき事柄だろう。