床に絨毯をひいてはならない

患者さんが移動する可能性のあるスペースに、ふわふわもこもこの絨毯をひいてはならない。

この問題は、ときには医療安全側と喧嘩になりかねない部分である。ふわふわ絨毯は骨折の可能性を軽減させるため、ある意味、患者さんの安全を守るためには床がふわふわしていた方がよい。見た目もよいのだが、病院管理側にとっては不都合が多い。

まず、ポータブルの機械が移動しづらくなる。ちょっとやってみたらよくわかるのだが、まともに動かすのに難渋するケースがある。どのようなものを採用するかにもよるだろうが、機器の安定、移動効率が悪く、従事者にとっては何のメリットもない。また、感染対策的もよくない。ノロウィルスのシーズンに誰かがゲロったら、その部分は掃除が困難であるため、感染の温床になりかねない。100歩(どころか10000歩)譲っても、最低でもタイル状に剥いで取り替えが出来るようにすべきである。それが出来ないなら、最初から採用すべきではない(もっとも張り替えが出来ても採用すべきではないと思うが)。

次亜塩素酸で処理できないのがもっともダメで、漂白されて二度と使い物にならないだろう。病院はホテルとは異なるため、これまた事務屋さんに選定を任せてはならない。……別に事務屋さんに恨みはないんだけれども。