電源について

建築的には、壁電源は高さ40cmのところにつけるのが「フツー」らしい。

ところが、壁電源を40cmのところに設置すると、ほとんどのケースで机の下、もしくは機器の後ろ側に電源が配置されることになる。よくよく考えて配置しないと、「アクセスできない電源」が大量に発生する

冷蔵庫などの電源を確保するためには、冷蔵庫の背丈を考慮して電源の高さを決めるとよいだろう。逆に、あえて電源を機器の背面にもってくれば、非常にすっきりとした見た目になる(おおむね利便性と引き換えだが)。機器の類いは基本的に背面を壁にベタ付けに出来ない——どうせ放熱のために、そのくらいは本体を壁から離さなければならないからだ。機器と機器の間も数センチのマージンが必要なため、その隙間にコンセントの口が来るように配置すると、非常にすっきりした見た目と、なんとか表からアクセスできるコンセントの両方を手にすることが出来る。が、まあ、実際にやってみると現実の厳しさを思い知ることになるだろう(私がやったわけではないぞ)。

平面の図面上では高さがいまいちイメージできないため、出来れば図面から実際に立面図を起こしてみることをお勧めしたい。そのうえで検討し、じっさいに施行前に現地に足を運ぶことができればなおよいだろう。とにかく、建築任せにしてはならない。

ちなみに、机の裏側に回り込んでしまった電源については、机に穴を開けて対処することが可能であった。このあたりダルトンは対応が丁寧で、非常に助けてもらった。ぎりぎりまで丁寧に対応していただき、ほぼリアルタイムのスムーズなメールのやり取りは、間違いのない発注のために非常に役立った。とても感謝している。