小径車は性能が悪い?

結論から云うと、おそらく「小径車は性能が悪い」は当たっている。早く、長距離を走るための道具として、つまりロングファストランの手段として、700cのロードバイクと比べると、小径車はどうしても見劣りするのである。それは理論的にも明らかだ。

でも、それがどーしたの?

何の躊躇もなくそれが云える、それが小径車乗りというもんだ(苦笑)。

そもそもスポーツバイクに乗り始めた動機が「早く走りたい」なのであれば、小径車に興味を示すこともないだろう。小径車はたしかに自転車市場の一画を形成しているが、それでもそれは小さなパイである。あるひとが「速く走りたい」、「風を切って颯爽と走りたい」、そう思ったとき、普及の度合いから云ってその人が最初に触れる自転車はロードバイクであって、小径車ではない。

小径車に乗る人は、小径車を選択するだけの理由がある。その人にだけしかわからない理由がある。その理由は他人からすれば意味不明で、まったく理解できないものかもしれないが、それでもそのひとにとっては重要なものなのだ。小径車乗りは小径車を選択して、小径車を乗っている。

ときどき小径車がダメな理由を出すのに、飯倉某の動画をひっぱってくるひとがいるが、わかってねーなーって思う。あれにものすごく低レベルな反論をすると、ロードバイクが小径車に比べて優れているから小径車がダメなのであれば、じゃあおまえ自動車かオートバイク乗れよ、って話になりませんかねぇ?

だから自転車乗りはすべからく、自ら選択して自転車を乗っているのである。だから、わざわざ自転車乗って佐渡島一周とか淡路島一周とか琵琶湖一周とか大島一周とかやってる時点で、みんなバカなのである。自転車乗りは自らすすんで自転車に乗っているという点で、全員等しくバカなのである。それでいーじゃん。ねえ?