広域抗菌薬許可制の是非

薬剤部が働かないから、私(臨床検査技師)が仕組みの部分まで踏み込んで考えないといけなくなってきているのですがががが。

薬剤に関するところくらい働きやがれ、何のために薬剤のプロですって名乗ってると思っt

……失礼しました。

さて、感染防止対策加算を取得するためには広域抗菌薬の届け出制もしくは許可制を採用していることが必須条件なのですが(少なくともそのように読める)、私はどちらも嫌いです。あまり実効性もなく、有名無実と化しやすいですし、薬剤部に余計な負担を増やすだけ、だと思うからです。薬剤部にはもっと違う仕事をして欲しいなと思います。

あえてどちらを採用するのがよいのか、という話になると、やはり届出制かなと思いますね。もっとも患者の状態を把握しているはずの主治医以外のものに、なぜ許可をもらわなければならないのか、ってのが根本的な感想です。それが研修医ならわからないでもないですが、広域抗菌薬許可制とはそのような制度ではありません。許可を与えるのが感染症専門医なら話は変わるかもしれませんが、その場合、感染症専門医の負担はハンパなく、非現実的ではないかと感じます。

届け出制は、医師は広域抗菌薬の処方に際して「届け出る」だけで、許可を必要としません。つまり、ワンクッションを置くだけの制度になります。病院によっては、届け出ないと処方を打ち切る、というような仕組みを持つところもあるでしょう。いろいろなパターンが考えられると思います。いま個人的な意見をまとめている最中ですが、「届出しないと三日で処方を強制的に打ち切る」仕組みを構築できないかと思案中です。個人的には、許可制は現実に馴染まないと思います。

もっとも、届け出を電子的に実現するのは骨が折れそうですけどね。これもICTの仕事だと認識しているので私もぶつくさいいながら考えていますが、本来ICTメンバである薬剤師が考える仕事だと思います、まる(まあ、ICT担当が悪いのではなく、薬剤「部」が働いてくれないのですが)。

働け薬剤部。