碧の軌跡をやってみたよ

云わずと知れた、英雄伝説 軌跡シリーズ最新作。

ネタバレ満載なので、読みたくない人は読まないように。ちなみに満足度は、7点/10点です。

明らかに「脚本不足」です。頑張って全体をUMD一枚に収めようとした結果なのではないかと思いますが、後半部分が非常にしまりが悪い。明らかにシナリオの構成が悪いです。テンポが悪い、後半の展開がダレる等、よい部分が見つかりません。もともとPCで展開されていたシリーズでしたけど、UMDという縛りはやっぱり足枷にしかならなかったのかなあ、というのが正直な感想です。断章くらいまではわりとよかったのに。

個人的には、最終章はまるまる「クロスベル奪還作戦」にしちゃえばよかったと思いますけどねえ。みょーな結界なんぞ作らんと、アホほど国防軍がクロスベルのまわりを固めていてクロスベルには入れない+アイオーンが邪魔で入れない(アイオーンが出てきたらアウト!)という設定にしてしまえば、クロスベルのなかにいるセルゲイ+ダドリー組と連携を取りながらクロスベルに潜入して……という流れが作れたはず。そっちのほうが絶対わくわくするし、面白いですよ。市街地戦でランディに見せ場が、潜入する際には導力ネット絡みでティオに見せ場が、ロイドと対立するノエルにも見せ場は作れるし、無効宣言をクロスベル侵入後にもってこればエリィにだって見せ場は作れるはず。シャーリィとシグムンドは市街地戦でボス扱いにしてしまえばわりと見せ場が作れるし、「戦争」のなかでランディと絡ませた方が、双方キャラが立つってモンでしょう。なんで最後にまとめてボスキャラオンパレードみたいな、よりにもよっていちばんつまらん方法で消化試合したんだか。

で、さいごにオルキスタワーに突っ込んで、アイオーン戦後にクロスベルに碧の大樹をおっ立ててしまえば、そのままクロスベル奪還作戦の流れでラストまで突っ込めたわけで、こっちの方が個人的には好みです。零の軌跡がとてもよく出来ていたので期待していたのですが、どうも肝心なシナリオがいまいちな感じで、しょんぼりではあります。まあ、それなりに面白かったんですが……期待が大きかった分、がっくりも大きいわけで。なんであんな風にしたのかなあ。もったいないなあ。

というわけで、個人的にはもやもやがすごく残る作品なのでした。次回作に……うーん、期待できる、のか、なあ……?

それよりも、誰か「2年におよぶクロスベル独立戦争」をシミュレーションRPGで作りません?タクティクスオウガみたいなノリで作ると、これはこれで面白いと思うけどなあ。