第五世代セフェムの意義

市中肺炎において、セフタロリンがセフトリアキソンに非劣性だったという論文があるそうな。フルテキストが読めなかったので、リンクは貼ってないス。

うーん、セフタロリンはセフトビプロールと同じ第五世代セフェムだけど、そんなものを「市中肺炎」に使う意義がどこにあるのだろう……他院や老健施設から送られてくる肺炎患者さんにはいいかもしれないけど、何と云うか、かなり乱暴な薬だなあと思う。ときどき、ほんっとにときどき、グラム染色見ていて微妙に「ブドウ球菌」をカバーしたくなるときがあるけど、そんな特殊な状況は年にほんの数回だけだ。大半は、じゃあVCMを使いましょうか、で終わる。

第五世代はあまりよく知らないけど、腸球菌とか効いたりするのだろうか。ややこしいな。MRSA「も」カバーする薬よりも、MRSA「しか」カバーしない薬の方が利用価値が高い気がするけど……