検査技師が臨床に関わることの是非

私のブログを昔っから読んでくださっているリピータの方はご承知のことと思いますが、私はわりと主治医に働きかけて(明らかに外している)処方を変更してもらっています。おすすめの抗生剤を聞かれれば、ほとんど主治医を問診する形でいろいろ質問し、明確なことばで「検査室として、最大限答えられる答え」を答えます。ですが、さいきん上役には、そんな危ないことをするな、検査は検査だけやってりゃいいんだ、といった内容にちかいことを云われます。

そういう質問が多いのであれば、これこれこの菌が出てきたときにはこういう薬を使うこと、といった形でマニュアル化しなさい、と云うのです。この分野で長くやっている人には「それは無理だ」と思う人が多いとは思いますが、個人的にはいろいろ感じるところがありました。割といろんなダメージが積み重なって、心が折れそうになりました。検査が検査だけをやっていたら、それはブランチラボでもいいんじゃないですか?

いろんな意見がある分野だと思います。マニュアルは永遠に残るけど、人間は永遠には残らない。機械はいくらでも代替が効くけれども、人間は代替が効かない。プロフェッショナルとして臨床に参加できないのであれば意味がないと思ってやってきましたが、考え方の違いではすまない何かが、はっきりと感じられます。

もう少し、頭を冷やして考えてみよう。講演会のラッシュを前に、モチベーションは沈み気味……