アンチバイオグラムとは?

よくわかりません(爆)。

アンチバイオグラムの具体的な定義ってよくわからないんですが、個人的には英語版Wikipediaにある、「An antibiogram is the result of a laboratory testing for the sensitivity of an isolated bacterial strain to different antibiotics. It is by definition an in vitro-sensitivity」ってのを採用したいと思います。分離された菌株に対する薬剤感受性試験結果はすべてアンチバイオグラムである、というわけです。見せ方を変えてもやっぱりアンチバイオグラム。菌株ごとにSIRを集計して百分率に直したものが、日本ではよく見られます。

でも、こんなのもアンチバイオグラムのはずだと思うわけです。これは個々の菌株について、直接的に感受性パターンを表にしたものです。これは市中感染型MRSAについて集計したものですが、緑膿菌などで感受性パターンが同じものは同じ菌株ではないかと推測します。まあ、場合によっては精度が悪すぎて憶測かもしれませんが(苦笑)。

しかし、これはうまく活用できたら、もっとも安価な感染対策データになり得るかもしれません。これをJANISがツール化したものが、2DCMマップです。ウチではまだ本格的には活用していませんが(精度をしっかり検討する時間がないので後回しになっている)、いずれこういうデータも使っていきたいと思っています。

困っちゃうのが、アンチバイオグラムとは何かという具体的な定義がはっきりしないので、発表するときには困っちゃうんですよねえ。自分で定義してしまえばいいんだけど。

しかし、リンク先の画像は、これマズくないか?ディスクの置き方がへたくそすぎるし、CLSIでは、たしか三方向から塗りなさいとしているはずなんだけど……