13日に一回の更新

院内勉強会の講師をやることになって、あたふたしています。準備期間が短すぎるぅ。

お題は血液培養なんですが、なにやら循環器系のべつの研究会とかぶってしまったようで、院内のお偉いさんたちはほとんどそっちに行ってしまうようです。なんともはや。わっちが勉強会するときはなんでいつもブッキングするんだぜ?

というわけで、制限時間30分のところ、ただいまスライド36枚。いまからがりがり削ります。同時にWindowsノートを横に並べてDPC関係のデータをがりがり処理しています。ちょっとばかしスケジュールが無謀な気がしますが、まあなんとかなるだろ。勉強会明々後日だけど。うふふ。資料刷ってる暇ないよ?マジで。

ところで、本番はもちろんKeynoteを使うのですが(それ以外の選択肢はない。PowerPointなんて使ってられるか)、資料のためにPDFでスライドを書き出すと、一部画像が消えるのです。しかも、「Macで見るとちゃんと見えている」。だからいままで気がつかなかったのですよ。だって、Macで見ると、ちゃんと見えるんだもの。

なんという罠。しかもけっこうイタイ。

どうやら画像に枠を付けると発生するらしく、回避方法といえば枠を付けないことくらい。というわけで、枠を付けるかどうか迷っています。ぐぐる先生に聞いてみても、みんなiPad版Keynoteのことしかしゃべってくれません。ぐぐる先生、みんなの興味があることしか教えてくれないのです。しょんぼり。

まあ、スライドを削る作業があるので、すべてのクリーンアップが済んでからの話になりますが、けっこう痛手でした。いつも(めんどくさいので)配布資料なんて作らないから気がつかなかったよ、ママン。

追記

通しでしゃべってみると、50分かかってワロタ。個人的にはけっこういい出来だと自画自賛。いくつか不味いところもあるから、それを手直しして、あとは質問に対する答えを用意しておくこと……かな。とくに血液培養を二セット採取すると医原性貧血になるという反論は多いしなあ。

……計算してみると、じつは2セット40ml採取してみても、それほど大して影響はないことがわかる。平均的な血液量というのはよくわからないが、単純に4000ml、Hgbを10(mg/dl)=100(mg/l)=0.1(mg/ml)として考えると、このひとの中には400mgのHgbがあるわけだ。仮に、40ml(つまり2セット分)採血してみよう。そうすると、体内からは4mgのHgbが失われる。採血し終わったら瞬時に失われた分の体液が戻ると仮定して考えるが、体内に残っているHgb総量は396mg、すなわち396/4000(mg/ml)=0.099(mg/ml)=9.9(mg/dl)である。なんと、Hgbが0.1減ってしまう!……これは結局、この影響をどれだけ評価するかという問題だろう。(計算合ってるよね?)

ちなみに余談だが、Hgbの0.1(mg/dl)なんか、検査誤差の範囲である。いや、医原性貧血を心配するような患者さんはもっと他にも採血したりHgbが低かったりしてこんな単純じゃないんだと云う意見もあるだろう。だから、これは結局、この影響をどれだけ重大なものとして評価するか、という、臨床的な問題なのだと思う。しかし、個人的な感想ではあるが、評価するとかしないとか以前に、医原性貧血云々が血液培養を採取しない言い訳に使われているような、そんな印象を受ける今日この頃である。