足を踏み出した先には

こうタイトルを付けると抽象的な話に見えるが、ところがどっこい、物理的な話である。

最近は日が落ちるのが早くて、家に帰るのもすこぶる遅いので、家に帰るとたいてい真っ暗なのだが、ただいまウチの状況が絶賛泥棒侵入直後状態である。というか、泥棒ですら「同業に荒らされた後だ」と判断して素通りするだろう。床が見えていない面積の方が小さい、とまで云うつもりはないが、物がきれいに片付いているスペースを探す方がむずかしい。

理由はさまざまだが、仕事がアホほど忙しい、というのが一点。来週の日曜日にはどうしても外せない用事があって出かけるのに、その翌日がどうしても外せない会議で出勤しなければならない。これはまだマシで、年末から年始にかけて、いろいろ腐ったスケジュールが満載である。正月休み?なにそれ、おいしいの?

さいきん家具(もどき)を自作していたのだが、仕事の都合で制作が滞り、材料が中途半端に散乱しているというのが一点。材料を買いに行きたいのに、仕事が片付く時間にはすでに店が閉まっているという状態なので、これはどうにもならない。そのため進行がストップしてしまい、材料ごと、機材が床に散乱している。片付ければいいのだが、なんだかめんどくさいのでそのまんまである。いちおう危ない工具は机の上に載っている……はずだったのだが、机の上でドリルドライバを蹴飛ばし、バランスを崩して床に足を着こうとしたらどこにもスペースがなく、その一瞬でどうしようかと思案した結果選んだ場所にドリルドライバ(ドリル付き)があったという……

いやいや、すんでのところで難を逃れはしたものの、速攻でドリルを取り外しました。いや、当たり前なんだけれども。というか、なんでドリル付けっぱなしで置いておくかな、俺は。他にも、のこぎりが抜き身で置いてあったり、小さく切ったサンドペーパが床に散乱していたり。見てると楽しいけど、これが自分の家だとなるとちょっとうんざり。