血液培養2セット

血液培養を2セット採取してくださいと委員会で訴えてもらったら、あっさり2セット採取率が上がった。やっぱりトップダウンで鶴の一声を発してもらうと浸透率が違う。複雑な心境。

費用面でもっと反対されるかと思っていたのに、すこし拍子抜けしました。もしかしたら、血液培養の費用を知らないだけかもしれませんが、まあぐちゃぐちゃ云われないのはいいことでしょう。費用にうるさい米国でもちゃんと2セット採取は認められているわけですし、ややこしいことはないに限る。

というわけで、2セット採取がどの程度実施されているのか、検査データから計算するスクリプトを書きました。とりあえず推移を示すために年間グラフを書くことにしたのですが、一年分もいちいちリストとにらめっこしてたら気が狂ってしまいます。幸い、ウチの機械は「ボトルの投入時間」を覚えているので、そのログを解析することで出力しています。続いて、病棟毎の2セット率と陽性率の推移、診療科毎の2セット率と陽性率の推移を出してみるつもりです。

ただ、「陽性率」は簡単に出せる数字ですが、コレ、意味あるのかなとちょっと迷っています。本当は死亡率やショック率の低減を示した方がインパクトがありますし、意味のある指標だとは思うのですが、なかなかやりにくい状況です。陽性率は「血液培養が陽性になった率」ですから、コンタミも入っちゃうんですよねえ……つまり、採血手技が不確かだと、コンタミが増える、なんて状況になりかねないわけで……ま、ぐだぐだ云う前にやってみるつもりですが、DPCデータなんかを使った感染対策も考えてみたい今日この頃です。