思わぬ落とし穴

先に謝っておこう。看護師のみなさま、ごめんなさい。

血液培養を2セット出すことを大々的に宣伝して、公の会議を通過して本格的に2セット採取を推奨するようになって、一枚の伝票で2セットを出すひとがちょこちょこ出るようになった。当院はいまだ伝票対応であり、検査伝票は手書きである。いくつか例外はあるが、ひとつの検体に対してひとつの伝票をお願いしている。同じ伝票を2枚書くのはめんどくさい、それはわかる。わかるのだが、
機械にエンボス打たせてチェック入れるだけの伝票を一枚作らなかったといって、どれだけ楽になるってんだ?
主治医が指示簿で2セット採取の指示を出して、看護師さんが伝票を作っているのでこんな事例が発生する。何度云っても、次から次に同じことをやってくる。もちろん同じ人がやっているわけではないので前進しているのだと思うが、みんな考えることはいっしょだと云うことか……

いちばん困るのは、好気・嫌気2本で1セットなのに、好気・嫌気2本を採取して2セットだと思っている人がいるということ。このテの誤解は看護師に圧倒的に多い。なぜなら、おそらく看護師さんがいちばん検査内容を理解しておらず、検体を出したら魔法のように結果が帰ってくると思っている(らしい)からだ。長期的に見ればおそらく解決していく問題なのだが、それではいつまでたっても先に進めない。どうしたものやら……