耐性菌サーベイランスの中間発表

厚生労働省のサイトに、NDM-1関係のサーベイランスの中間発表が載っていました。みんな、こんなサーベイランスがあったということを覚えているのかなぁ。感染症をやる人たちのメッカ「感染症診療の原則」経由。

ちょっと驚いたのは、腸内細菌科のIPM-1が意外に多いんですね。といっても、こんかい調査対象に鳴っている全体の腸内細菌の数がわからないのでなんとも云えませんが……まあ、どっちかってえと、今回のやり方は「サーベイランス」っていうよりも、「指名手配犯の捜索」って感じだからいいのかもしれませんが。

ところで、NDM-1とIPM-1の、実際的な差って何なんでしょうね。どちらもカルバペネムが無効化されることには違いないわけですし、臨床的にはあまり顕著な差ってないような気がします。NDM-1は当初キノロンが効くかもー、って話だったと思うのですが、実際はどうやらダメみたいですし、そのあたりも差となって出てくるかもしれませんが、個人的にはKleb.pneumoniaeのIPM-1がいっぱいいるほうが怖いなあ。