学会に参加してみて

こんかい微生物学会に参加してみていちばんよかったのは、「自分の方向性は間違っていなかったんだ」ということが確信できたことでしょうか。

さいきんどうにもへこみ気味だったのもこれが原因のひとつで、ちょこちょこいろんなことがあって、自分のやっていることにどうにも確信が持てなかったのですね、これが。確信が持てないというか、どうも無駄なことをしているんじゃないだろうかという、まあ、疑心暗鬼状態だったわけです。私は細菌検査を担当する技師は、主治医と感染症を通じてディスカッションできなければならないと考えています。場合によっては主治医に意見できるくらいでないといけないし、また主治医もその意見の正当性を認めて、ちゃんとその意見を検討してくれるくらいでないといけない。何かあったら相談してくれるようになったら最高で、検査技師は検査のエキスパートとして、ちゃんとチーム医療の一員でなければならないと考えています(それほど異端な考えではないはずです)。

というわけで、私はちょこちょこ主治医と抗生剤の話もしますし、グラム染色見るときは患者さんのプレゼンを要求しますし、場合によっては二、三日後にフォローアップというか、主治医から経過を聞いたりもします。夜間でも救急で塗抹鏡検の相談があれば積極的に出向きますし(酒飲んでなければだけど)、アレ出してね、血培採ってね、CTどうでしたか、なんていう話もちょこちょこします。検査技師が臨床に関われる、非常に大きな部分です。

今回の学会では、そういう部分を中心にまわりました。グラム染色関係が人気なのは、たぶんみんなそう感じているからではないでしょうか。そしてグラム染色関係のセッションでは、どの演者も検査技師が臨床に積極的に関わっていくべきだという方向で意見が一致していたと思います。学会でされる話そのものは食傷気味だったんですが(げっぷが出るくらい)、だから、これからもちょこちょこ頑張っていこうなんて、単純ですが思っちゃってるわけです。

更新頻度は少なめですが、これからもまだちょこちょことやっていくつもりです。ま、目標があることはいいことやーね。