角切りステーキO-157騒動

元ネタはここ

 ステーキチェーンペッパーランチ」で病原性大腸菌O(オー)157による食中毒が相次いだ問題で、岐阜県は13日、同県大垣市の大垣食肉供給センター協同組合(森田隆志代表理事)が同社用に加工、出荷した「角切りステーキ」(商品名・和牛入りサイコロステーキ)の保存サンプルからO157が検出され、10都府県の患者14人の菌とDNAパターンが一致したと発表した。

 出荷前の肉がすでに汚染されていたことになる。

(後略)

当たり前のことです!

どうも不思議だなあ。このサイコロステーキを提供していたチェーン店は「火が通らない可能性」を認識していたと聞いていますが、リスクを見積もり損ねたようですね。新鮮な肉だったら食中毒は起こさないと思っているひとのなんと多いことか。基本的に、「生で食べてOK」と銘打ったもの以外の肉は、出荷時にすでに汚染されていると考えましょう。店のひとまでしょっちゅう間違えているのはなんとも云えないアホな話ですが、肉関係で起こる食中毒ってのはかなりの部分、肉そのものが汚染されているから起こるのです。バラす途中で腸管から漏れた菌が、肉を汚染しています。

というわけで、さいころステーキみたいな火の通りにくい食材、しかもいろんな部位のものをごちゃ混ぜにしてさいころにしたまがい物、こんなもので食中毒を起こさないわけがない。全国で火の通りが悪いさいころステーキがどれだけ発生するかはわかりませんが、単純な確率論です。長い時間の中では感染が必発であることは明らかですので、これは企画段階で誰かが止めるべき代物だったと云えるでしょう。

いや、ほんと。生で肉食わせる店があるけど、怖くて食べたことないヨ。