高速道路の無料化について(適当な話)

元ネタはここ

高速道路は混雑化し、その結果高速道路を使う運送業などが絡んだ物流が乱れ、なかなか解消されない渋滞がたびたび発生し、二酸化炭素の排出量は増え、いままで新幹線や鉄道を使っていたひとたちが(一部)車で移動するようになり、その結果鉄道関係の収支は悪化し、補償問題になって、トータルで見ると経済効果など望むべくもない……って感じだと思いますけど。いや、これはちょっと言い過ぎだけど。

だいたい瀬戸大橋の料金がいまだに高いのは、たしか建設費を回収できないからだって聞いたことありますけど、実際はどうなんでしょ?

運送業者さんが運送ルートを決定するとき、たぶんそのルートを採ったときにかかる費用と走行時間、燃料費などを総合的に考慮すると思うのです。高速道路が無料になれば……ええい、ややこしいな、たとえば瀬戸大橋が無料になったとして、いままで本州から四国に運んでいた荷物が淡路島経由ではなく瀬戸大橋経由になったとしましょう。それによって、時間が大幅に短縮されるとする。すると短時間で倉庫と届け先を行ったり来たり出来るようになり、単位時間当たりに運べる荷物の量が増える。ガソリンの消費も押さえられますし、まずまずいい感じです。

記事を読むかぎり、おそらく政府の経済効果ってのはここらへんを基礎に算出しているんじゃないかと思われます。このような無料化には大きな経済効果が伴うのではないかと考えられますが、だったらETCもあることですし、運送業者だけ料金を無料ないし格安にしたらいいんじゃないかと思いますね。不公平ですか?一般人が年間どれだけ高速道路を使うのか知りませんが(私はそこそこ使うので大変助かっております)、高速道路1000円が実現してからの高速道路の渋滞ぶりはすさまじく、デメリットのほうが大きかったのではないかと思わざるを得ません。たかだか年間……えっと、私の場合は5万円くらいですかね、その程度浮いたからってどうだというのでしょう。高速通勤しているひとや事情があってしょっちゅう乗る人なんかは非常に助かるとは思いますが、二酸化炭素が増え、その対策にかかる費用のほうが大きいんじゃないですか?高速道路が混雑し、物流が滞るデメリットのほうが大きいんじゃないですか?もっといろいろあるような気がしますが、無料化することで経済効果が発生するなど、ちょっと安易に信じることが出来ません。

そもそも二酸化炭素の削減目標25%って政策と矛盾すると思うのですが。技術的にはどの程度可能なのかよくわかりませんが、正直なところ、もうこれ以上二酸化炭素を減らしたければ、「消費する社会」から「消費しない社会」への、「文化の転換」が絶対的に必要なんじゃないかと思ってしまいます。なんでもソリューションを技術のなかに求めるのもおかしいと思いますし(このタミフルの記事もそうですが)。