主催の対談イベント

「結核は人生を一変させる」(成瀬匡則氏、3月26日夕刊フジ)、結核によって人生に変化や影響などを
感じたあるいは実際に経験した日本とフィリピンの結核患者達がSTBJ開催のイベントに集まります。
ストップ結核パートナーシップ日本(STBJ)は「日本とフィリピンの結核患者が語る」テレビ会議イベントを開
催いたします。

(プレスリリースから引用)

これ、すでに案内するには遅いのですが、このような団体がこのような活動をしていますという紹介にはいいのかなと思っていま書いています。私も対談にお誘いいただいたのですが、丁重に(あとで文面を読み返してみたらぜんぜん丁重ではなかった)お断りさせていただきました。もともと表に出たいタチではありませんし、何より検査技師がラボ感染ですなんて、公衆の面前で云えるわけがないス(汗)

ところで、このお誘いを受けたときに疑問に思ったのが、「このイベントは誰に向けて情報を発信しているのだろう」という疑問です。たしかにトップページにはこのイベントのプレスリリースがPDFで載せられているのですが、ざっと見たところ、このイベントに関する記述はこのプレスリリースだけのようでした。メールでお誘いいただいた方にもお聞きしたのですが、「このイベントは一般人に対して注意喚起や警鐘を鳴らす類いのものでしょうか」という問いに、「本イベントは結核によって人生に変化や影響などを感じたあるいは実際に経験した日本とフィリピンの結核患者のコミュニケーションを通じて結核に関する普及・啓発活動を行うものです」(引用)というお返事をいただいています。当然これは、結核は過去の病気だと思っている一般の人たちに対して、結核は過去の病気なんかじゃないということをわかってもらうための活動だと思います。そうでなければ意味がない。

ところが一般の人たちは、「ストップ結核パートナーシップ」なんて団体があることすら知らないんじゃないかと思います。かくいう、私も知りませんでした(ごめんなさい)。知っているひとしか、しかもこういうことに特別に興味を持っているひとしかアクセスできないイベントってのは、ちょっと「集客が内向きすぎないかなあ」と思います。フィリピンの人たちとの対談はテレビ電話を使って行われたそうですが、せめてその動画にネット上でアクセスできるようにするとか、何かないのかな、って。

もういちどメールをお返ししようかと思いましたが、参加者でもないのにと思い返してやめにしました。じつは紹介させていただく予定だったのですが、先の学会との時間的な都合で、記事を書き損ねたのです。結核は過去の病気ではない、という啓発は、これからも続けていかなくてはならない、大切なことだと思います。