呼吸数が多い

非常にわかりやすい肺炎。

病棟をまわっていると、ときどき呼吸数の多い患者さんを見ます。はあはあ、といった感じで、肩で息をしている感じのひとからちょっと苦しそうなだけのひとまでさまざまですが、おおむね共通しているのは、「呼吸数の多い人は何かしらおかしい」ということです。いままで肩で息をしている患者さんは例外なく肺炎でしたが(当たり前ですが)、とくに高齢の患者さんが多いためか、誤嚥性肺炎のひとが多かった。誤嚥性肺炎は(喀痰の質が良ければ)グラム染色で見当がつけられるので、見かけたら積極的に主治医に質問して検体を提出して欲しいところです。……なかなか勇気がいるので、いままで一回も声かけ出来ませんでしたけど(というか、こっちから云いださなくてもたいてい喀痰が出てくる。私が指摘できるくらいすごいわかりやすいから、誰も見逃さない)。

これに対して、気管支炎は私もやったことがありますが、あまり呼吸数が多くはならないようです。息苦しいこともあまりなかったように思います。……というか、咳で呼吸がままならないってことはよくありましたけどね。あれはけっこう地獄だったなあ。結核をやったときは、はい、ぜんぜん症状ありませんでした(苦笑)。

ちなみに、院内で熱がぴゅっとでたら、まずやることは尿検査、血液培養、胸部レントゲンってのはよく云うと思いますが、たしかに頻度的にこの三つでひっかかるものが多いように思います。血液培養は問い合わせるとエントリ不明で答えが返ってくることもままありますが。