ようやく解放

というわけで、いろいろあった一週間でした。もう頼まれたって二度とやらない。

少しばかりの義理のために了承した案件だったのですが、思いのほかいろいろとめんどくさいことが付随してきて、いろいろとストレスのたまる作業でした。根本的にこんなことには向いていないのかな、と思わされる一週間でしたね。プロジェクタを使って少しばかり発表をしたのですが、直前にキーノートがトラブったり、そのトラブったせいで直前になってスライドを調整し直すはめに陥ったりと、なかなかに冷や汗をかかされました。自分の専門について発表するだけなら、いくらでもアドリブでしゃべれるんですが……いろいろと難しいものです。

しかし暑いですね。私はこの時期は体温が急上昇してつねに微熱状態から抜けられないんですが(常に37℃ある)、そろそろまたアセトアミノフェンが欲しくなってきましたね。じつは半年前の副作用騒動でロキソニンが腐るほどあるので(ほんとに使いきれないくらいある)、やっちゃいけないと思いつつも、突発的にそれで熱を下げたくなってきます。今年はちょっと症状が強めに出ており、自分の体の具合が耐え難いストレスのひとつです。

しかし、これを理由にぐったりしていると、たいていのひとには「夏バテ」だと解釈されてしまい、「この軟弱者め」ということになってしまうのです。数年前、耐えかねて病院を受診したことがあるのですが、そこの先生がいい先生で、私の苦痛をちゃんと分かってくださり、不覚にも涙が出てしまいました。いやー、それまでかなり医者不信だったのですが(笑)、こんな医者もいるんだなと思った次第。

とりあえずストレス解消に映画を見に行ってきます。エヴァンゲリオン:破はちまたの評判通り、非常に面白かったです。いまはムウがとても楽しみ。でも、主人公のふたりが同性愛者という設定がとっぱらわれているようで、そこはかとなく不安になります。医師免許を持たない医師、女性なのに男の心を持つ騎士、人間の心を持つロボットなどなど、手塚治虫の作品にはとてもわかりやすい「二律背反」があふれています。手塚治虫の作品を評して生命がどうとか大河がどうとかよく聞きますが、じつは手塚治虫が生涯追い続けたテーマは、この「二律背反」だったのではないでしょうか。だって、どの作品にも必ずあるんだもの。

それなのに、「男でありながら男を愛している神父(同性愛はもちろん罪)」という要素を取っ払っちまって、何が手塚作品か、という気もします。明らかにおかしいです。作り手の理解が不足しているのか、それとも視聴者ウケを考慮してやめたのか。どっちにせよ、観てしまえばわかることなので、ストレス解消にいっちょ映画館まで足を運ぼうかと思います。アンチグレアシートも欲しいし。楽しみ。