安全宣言の怪

ソースはここ。この世界に、安全な場所などありません。

この安全宣言っていうの、いい加減やめませんか。たしかに新型インフルを理由に旅行などを中止する必要はありませんが、「新型インフルエンザを理由に旅行を控える必要はない」という発言を、「安全宣言」と報道してしまうのはいかがなものかと思わざるを得ません(もしかしたら大臣が安全宣言とのたまったかもしれませんが)。飛沫感染、空気感染する感染症を相手に、安全な場所などどこにもないのです。もうすでに蔓延期に入りつつあるというのが大方の見方ですが、そういう分析を前に「感染が収束したと思われる」などと、何を根拠にと思ってしまいます。大臣や政治的要職にある人物が、そういう声明を安易に発表するのはおかしいのではないかと思います。有り体に云えば、「わかってないなあ」という感じです。

通常、季節性インフルが収束するはずの夏にこれだけ新規患者を認めるのが何よりの証拠です。これは、「眼に見えてわかりやすい集団感染が見られなくなった」というだけのことで、現に感染源不明の新規患者はじわじわと増加しています。安全なんて、どこにもありません。

ところで、もういい加減、感染者数の報告は一週間に一回定期で行う程度でいいのではないかと思われますが、いかがでしょうか。基幹定点で観測し、一週間に一回、定期的にマスコミに情報を流したらそれでいい。それで充分だと思いますが……