Dr.houseが面白い

知る人ぞ知る……かどうかもよく知らない(笑)、アメリカのほうの医療ドラマです。最近、地上波でも放映しているそうですね。アメリカ系医療ドラマといえばERがもっとも有名でしたし面白かったですけど、Dr.houseはTSUTAYAで偶然見つけて借りたにしてはけっこうハマってます。とても面白い。

とりあえず4話まで見たんですが、自分が医療系なもので、診断過程を想像しながらみるという、ちょっと変わった楽しみ方が出来るのがいいですね。ま、ちといろんな部分でひっかかるものがあったりして、そこが困ったもんだと思わないでもないんですが……無菌室という単語が出てきたときには、「おいおい、ほんとかよ」と驚いてしまいました。感染防御に対して無菌室がほとんど意味を為さないことは、すでに確定した事実だと思っていましたし、じっさい意味ないと思うのですが……

ほかにも4話の院内感染で、患児の腎機能が悪化していま使っているアズトレオナムとバンコマイシンをどうするべきかという議論になったとき、この場合、どう考えても腎機能を悪化させているのはVCMだろって突っ込みたくてたまりませんでした。文献的なアズトレオナムの特徴のひとつに、副作用が少ない、というのがあります。腎毒性もほとんど報告されていないようです。本当に抗生剤が腎機能を悪化させており、どうしてもどちらかを切らなければならないのだとしたら(しかも原因菌がわからず、盲滅法でどっちかを投与し続けるなんていう無茶をしなければならないのだとしたら)、切るべきは絶対にVCMということになります(しかもこの場合、原因菌がMRSAに代表されるグラム陽性菌であるなら、症状の進行が早すぎ、また症状が強烈すぎる気もします)。Dr.house、感染症の専門医で、「天才」診断医のはずなのですが、いまいちすごさが伝わってきません。

まあしかし、あれだけの情報で○○炎を突き止めるというのは、たしかに天才なのかもしれませんけどね(あの解剖、ぜったい両親の許可取ってないよな)……突っ込みどころが満載ですが、突っ込みながら見るのが面白いという、ある意味でダメな医療ドラマです(笑)。面白いんですけどね。

でも、MRSAのことを、「マーサ」って云ってたのにはびっくりしました。日本でもそう呼ばれた時代があるというのは知っていましたが、驚きです。なんだか5シーズンくらいまであるらしく、ちょこちょこ借りて見ようかと思っています。ウチ、ビデオないからテレビでやってても録画出来ないし。