いまからかかっておくと免疫になるのか?

いまから新型インフルエンザにかかると、やがて来る第二波に対して免疫を獲得したことになり、結果的にはそのほうがいいんじゃないかという考え方があるそうです。

米国では感染パーティーなるものが存在するそうですが、そういえば私も小さい頃におたふく風邪にかかったとき、近所のおばさんが「大人になってからおたふく風邪になるとひどいらしいから、ウチの子どもにもちょうだい」と云っていた(らしい)のを思い出しました。ワクチンなどというアヤシゲなものよりは、「ちゃんと」かかったほうがしっかりと免疫がつくに違いない、という、だったら自分で実験しろよ的な考えです。まあ感染パーティーなどは周囲にばらまく可能性が高いため、実施されるべきではありません。

で、いまのウチにかかっておいたら第二波で免疫が有効だろうという考え方は、いったい何が根拠になっているんでしょうか。季節性インフルのワクチンは毎年打っていますが、変異の激しいA型インフルの免疫が、しかも病原性が強くなるかもしれないなどと云われている第二波で有効かもしれないという根拠はいったい何なんでしょう。まあたしかに、ちょろっとは有効なのかもしれませんが、論拠のない都市伝説の類いかと思っちゃいますね。

たしかに、高齢者の罹患率が低い理由のひとつに、「高齢者は何らかの形で免疫を持っているかもしれない」というのが挙げられていましたが、本当かよというのが正直なところです。私も根拠がないので、なんとも云いがたいものがありますが。