トンフル 迅速キットの感度について

というわけで、以前から指摘している「感度の問題」がニュースになっていました。

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)かどうかの予備的な判定に多用されている簡易検査キットで、新型に感染しているにもかかわらず「陰性」と誤判定される例が3割前後あることが、国立感染症研究所などの調査で明らかになった。

(後略)

そんなもんですってば。>三割前後

トンフルが出てきたときから検査キットの感度については話題にしてきましたが、「三割前後も」とか書いてあるとおり、「三割前後も偽陰性になるなんてけしからん」という感じです。けしからんもクソも、そんなもんなんですけどね。7割の感度って、ちょっと甘く見積もられているような気がしますけど……神戸の事例(53%)と大阪の事例(69.6%)で、感度がかなり大きく食い違っています。もっとn数を増やさないと、確定出来ない感じ。

もともとインフルエンザのキットって、インフルエンザの病期によって検出感度が変わってきますので、季節性インフルを扱うときでもちゃんと理解して使わないとドツボです。大阪の事例が分析されていたので、載せておきます(ここ)。臨床の参考になるでしょう。