トンフルの動き

5月23日現在、Flu Trackerで確認出来る確定症例数は340例。感染地域は広がったものの、現地で流行状態にあるのは以前大阪と兵庫のみ。

とまあ、あまり代わり映えのしない情報です。そろそろ症例数は無意味かな。厚生労働省は、「判断は現場で」という形で新しい指針を打ち出しました。まあ地域によって事情も違うし、厚生労働省は大まかな方針を打ち出すだけでいいんじゃないかとも思います。やってみて、不都合が多かったらまた考えたらいいとも思いますし。今回はそれだけの余裕があります。もっと余裕がなくなるであろう次回に向けて、どんどん改善していったらいいだけの話だと思いますし。

とくに陰圧個室の病床数が少ないので、孤発例ならともかく、流行初期からでも全例隔離入院という施策はあっさり破綻するかもしれないということがはっきりわかりました……というか、まあ、わかっていたことですけどね。実証されてしまった。どのあたりから政策を切り替えるのか、マニュアルで想定したよりも、ずっと早い対応が必要だということになるでしょう。やっぱり現地で調整するのがいいんじゃないかと思われます。みなさん縦割り行政が大好きで、おかみ絶対主義が染み付いているようですが、現地の保健所とこそ対策を練るべきで、おかみの云うことが絶対的に正しいわけじゃない。よりよい方向を模索する試行錯誤はやめるべきではないと思います。与えられた枠組みのなかでどうやって最良の結果を出すか。日本の行政が苦手な部分のように思えますが、どうでしょうか。

ウチの地域の保健所がすべてのインフルエンザAの症例数をカウントし始めました。それはいいのですが、みんななんで、「その集められたデータをリアルタイムでこっちにもよこせ」と云わないのか、不思議に思いました(ので、そういう方式にしてもらったらどうかと提案してみました)。こういうデータは、多少不正確でもスピードが命です。どうせ行政から降りてくるデータだから、いずれ来るだろうと思っていたのでしょうか……不思議です。マニュアルでも何でも「おかみ」の仕事を待つという方式にみんな慣れているのかもしれません。

だから私は橋下知事なんか、けっこう好きなんですけどね。