トンフルの動き

2009年5月19日1時現在、感染者数159人(検疫四名除く)、広がりは兵庫県、大阪府。Flu trackerを見るかぎりでは、7時45分現在、確定症例は185名と記載。

ま、時間の問題です。医療機関は突発的に受診する発熱患者に注意しましょう。もうすでに兵庫の病院は野戦病院と化しているそうです。疑い患者が多数出ることが予想されますので、そのあたりを上手に捌くノウハウが必要かもしれません。

軽症患者が自宅待機になったのは妥当でしょう。弱毒だからというのもありますが、疑い例は全例入院という方針は、医療機関を麻痺させる可能性があります。集団感染が確認された以上、物理的にも実現不可能です。いちいち感染研に検体を送ってダブルチェックしていたのもやめにするみたいです。これも感染研をパンクさせるだけですので、ヤメにするのが妥当でしょう。

だいたい、もう症例定義は「急性呼吸器症状を訴える発熱患者」だけでいいような気がしてきました。さらに加えて、いまの時期に「季節性A型インフルの集団発生は疫学的にも珍しい」ので、そういうクラスタを見たときには、新型インフルの可能性を考慮すべきでしょう。すなわち、医療従事者がアンテナを立てるべき方向性は、「急性呼吸器症状あり」+「発熱患者(熱の多寡は問わない)」+「集団発生の兆候がある」+「海外渡航歴、該当地域への出入りは問わない」という方向かなと考えます。3つ以上当てはまるなら、疑いあり、で積極的にPCRでしょうね……。兵庫での事例は、「熱は高く、下痢症状のある患者は少ない」のだそうです。典型的なインフルエンザ、という感じですね。さてさて。