詩羽のいる街

山本弘:著の「詩羽のいる街」が悶絶級に面白い。もともと文章はとてもうまいと思うし、好みの文体なので親和性は高いと思うのだが、これぞ私の読みたかった「物語」だ、と思わせてくれるような、とても好みの一作になっている。「神は沈黙せず」や「アイの物語」も面白かったが、「詩羽のいる街」も最高の一冊。実写でドラマ化したら、とてもいいものが出来そうな気がする。

山本弘氏はその名前だけで作品を買う、数少ない作家の一人で(あとは栗本薫)、毎回とても楽しみにしている。「詩羽のいる街」が出たのはちょうど入院してどたばたしているときで、いままで全然気がつかなかった。きょうはこれを読んで過ごす予定。