迅速診断キットの性能

ソースはここ。英語得意なひとは訳してください。私はMLで流れていた翻訳を読みました(あはは)。こっちは勝手にそのまま転載するわけにはいかないし。

迅速診断キットの新型インフルエンザに対する感度、特異度は不明である、偽陽性も偽陰性も出すので要注意、ということです。これは当たり前のことで、誰も経験したことのない感染症なのだから当然のことです。メーカさんが大丈夫と云っていましたが、私はまだ信用していません(少しは信じていますが)。ほんとにアウトブレイクでも起きて、キットをガンガン使ってはじめて信用出来るかどうかが判断出来ると考えています。

……私がこれを病院で訴えると必ず出てくる反論が、「じゃあ何を信じたらいいの」。自分の臨床的な直感を信じてください、としか云いようがありません。検査は絶対だと思っているひとほど、とっさにこういう反論が出てくるようです。キットの結果を金科玉条的に信用するのは、妄信というものです。……いちばんコワいシナリオは、使えると思っていたキットがじつはほとんどトンフルを拾えなくて、もうちまたにいっぱいトンフル患者があふれてる、というパターンです。横浜の事例を見ているとあながち笑い飛ばせないのがコワい。マジコワい。

さいきん、いわゆる「学校のテストの出来るひと」ほど医療には向かないんじゃないかという気がしてきました。シーケンシャルに考える人と云うか、うーん、これは何と云ったらいいのだろう……