国内ではcomfirm出来ません

どうやって豚フルを見分けるのか、これはかなり頭が痛い内容です。みんな「どうやらA型で判定されるらしい」という前提でモノをしゃべっているのですが、誰もそのことをメーカに確認しておらず、猜疑心の強い私は「ほんまかいな」と疑っております。ま、みんな「A型判定された海外渡航歴のある患者は要注意」だとして診療アルゴリズムを立てているので、大丈夫だとは思いますが……どなたかきっちりと確認が取れたら教えてください。三菱メディエンスのキットは大丈夫ですと営業さんが資料を持ってきてくれましたが、残念、ウチで使ってない(苦笑)。

現時点では、豚フルの確定診断はPCRによるということで、ウィルスのプライマがない現時点では、基本的に確定診断は国内では出来ないということです。ソースはここ。どのみちPCRの結果が出るまで一般患者と同じ扱いにするわけには生きませんので、実際問題として大した話ではありません(疑い症例の検体さえ確保しておけば、どこに送ろうとその施設でのアクションは同じ)。嘆くような話ではありません。海外渡航歴あり+発熱患者+呼吸器症状ありはかたっぱしから隔離、もしくは他の患者と離して診療する必要があります。救急にいきなり患者さんが来る可能性も大いにあり得るため、スタッフはサージカルマスクを常備しているべきです。N95じゃなくてもいいのか?メインは飛沫感染なのでサージカルマスクで十分だと考えられると思いますが、空気感染がまったくないわけでもなく、流行期になってしまえばN95にすべきかもしれません。一般家庭でN95を購入されたかたもいらっしゃると聞きますが、あれは日常生活で着用することはなかなか難しいマスクです。あまりおすすめは出来ません(ちゃんと着用出来ていないとまったく効果なく、ちゃんと着用出来ていればちょっとした運動でも酸欠になりそうなくらい苦しい)。

物品については、とりあえず卸の業者さんに確認したところ、メーカは大ロットで検査キットを製造するため、想定以上のキャパで需要が発生するとモノが欠品する可能性もあるということ。とりあえず多めに在庫してもらうことで話が通っており、当面は大丈夫でしょう。ウチにどんどん患者が流れてくるとはとうてい思えませんが、備えあれば憂いなし。確認するに越したことなし。

当面、何をしなければならないのかといえば、麻疹患者の診察とどこが違うんだというのが私の感想なんですがねえ。