いろいろと……

年度末はいろいろといそがしいですね。当院ではいろいろとドクターが入れ替わるということで、飛び交う噂をもとに残るドクターがどれくらいいるのかを検討。小児科がとくに悲惨で、過半数が入れ替わってしまうことになり、また振り出しにもどるといった感じです。よく話をするドクターもほとんどが入れ替わってしまい、残ったのは研修医くらいですかねえ……そして中堅どころの先生が苦労する、という構図です。

ところで、私とは別のひとが夜勤のときに「近頃の検査技師はギムザ染色も出来ないんですね」と云われたそうな。……すびばせん、ワタクシ心電図も取れません(汗)。テストテープを使った尿検査すらやったことありません(汗)。尿珍渣も見れないし、髄液の細胞数カウントもやったことありません(汗)。かろうじて生化学やクロスくらいはしますが、救急じゃほとんど役に立ちません。まあモノが感染症だったらいくら来てくれてもいいんですけど、交通外傷も来るし、溺水も来るし、心筋梗塞だって脳梗塞だって、いろんな患者が来る。急性期ですから感染症も決して少なくはないんですが、やっぱりギムザも出来たらいいと思いますし、尿珍渣や細胞数カウントも出来たらいいとは思います。尿も髄液も、グラム染色だったらやりますけどー。

専門にとんがった技師はルーチン向きだと思いますね。救急向きじゃない。ある程度はぜんぶこなせないといけないとは思いますが、そのとんがった部分を是とするかどうかは難しい問題だと思います。しかし……うーん、その件のエピソードは結局leukemiaだったんですが、ギムザも出来ないと云われるとぐうの音も出ないと同時に、とんがった技師である私はちょっとした不公平さも感じます。染められても、結果の解釈は誰にでも出来るってもんじゃない。末血に出てきたblastを見分けろって云われてもねえ……センセーだって、医者なのにこどもは見れないのか、とか、盲腸も診断出来ないのか、なんて云われると不公平さを感じません?うーむ。