健康って?

ようやく体が本調子に。

といってもまだまだあちこちガタがきていて、普段通りって云うわけにはいかないんですけどね。PZAの副作用でアホほど高かったUAもだいぶ落ち着いてきて、あとは自然に関節から結晶が抜けるのを待つだけ、という状態です(つまり副作用で痛風だったわけです)。これ、けっこう痛いんですよね。ほとんどまともに歩けませんでしたから、筋力が衰える衰える。まだ走ることが出来ませんので、必然的に、各種の運動が出来ません。さらに衰える要素満載(笑)。

さらに加えて別の病気まで発覚し、なかなかにばたばたした年末年始でした。こっちはいますぐどうこうというものではないものの、まあ本人としては時限爆弾を抱えてしまったような、みょーな心持ちです。それほど気にはしていませんが、すっかり体が弱い人で定着してしまいました。わはは。

ところで、「健康である」って何なんでしょうね?いま、私は「健康」でしょうか?あるひとは「不健康」だというかもしれません。なんせ結核患者であり、さらに別の病気まで抱えてしまっている。とても健康的な体とは云えないでしょう。でも、命に別条はありません。どころか、日常生活にまったく影響はありません。まあ朝昼晩と薬を飲まないといけない不便な体ですが、それを云うなら、人間朝昼晩とご飯を食べなければならない生き物です。それとどこが違うのでしょう?健康の定義って何なんでしょうね?「健康」であることが至上命題のように語られる昨今、ちゃんと健康であるということを考える必要性があるんじゃないでしょうか?

たとえばメタボ。高血圧だってそうですが、人間、高血圧じゃ死にません。メタボでも死にません。メタボなひとは(この表現には語弊があると思いますが)、その合併症で死ぬわけです。合併症を患えば「健康を害した」ということになると思いますが、ではメタボなひとは「不健康」なのでしょうか。いまの認識でいくと、どうも「不健康」だと云われそうです。ではタバコは?煙草を吸っても人はまあ死にません。その合併症で死ぬわけです。肺癌を患えば「健康を害した」と云えそうですが、では煙草を吸っているひとは「不健康ですか?」

私に云わせれば、メタボなんかよりタバコのほうがよっぽど有害であり、すぐに規制するべきものであると思われます。利権やお金がからむと大変ですねー。まあ私は吸わない人なので、たばこが高くなろうと手に入らなくなろうと、べつだんどうとも思いません。「他人の」健康を害するという理由で規制するべきだと思うだけです。他人の健康を害さないのであれば、それは本人の自由だと思いますが。

健康って何ですか?「あなたは病気なんだから無理をしてはいけない」という趣旨のことばを何度も聞かされましたが、正直なところうんざりです。その考え方は、時間が経過したら「また健康な状態に戻る」だろうから、「それまでじっとしてなさい」ということですよね?健康な状態って何ですか?私の抱えた二つ目の病気は、大したことはないんですが、根本的に治療する方法がありません(ありますが、たぶんデメリットのほうが上回ります)。では私は永遠に不健康なのでしょうか?

私は結核患者ですが、まだ薬を飲み続けています。職場的には、結核は完治していない、と見なされています。いますぐ薬を止めると再発するでしょうから、ある意味では正しいことです。ですが、入院する必要はありません。医学的に全身管理する必要性もありません。日常生活に支障はありません。傍目に見て、私が結核であるということを伺わせる要素は何ひとつありません。ですが、私はいまだに不健康扱いされています。

まー、ぶっちゃけ云ってしまえばもううんざりだっていう愚痴なんですがね。組織の上のほうは方針を二転三転させるし、医学的にまったくスジの通らないむちゃくちゃな理由を突きつけてふんぞり返っているし。普段はバリバリ仕事ができるエリート集団のくせに、問題がすこしすり替わると途端に論理性を失うのはなんでなんでしょうね?健康なんてモンは幻想ですよ。要するに、本人が満足出来るレベルの「健康」が保てていればいいわけで、いまの世の中は「健康であること」=「考えるうるかぎりのすべての疾患に罹患していない状態」だと考えているように思えます。そんな幻想、追い求めるだけ無駄なことです。

ちなみに、加齢は究極の不可逆性変性疾患のひとつです。治療方法は、いまのところありません。