現象の責任

勉強会で使うので結核の疫学統計を探していたんですが、とんと見つかりません。たまに見つかったかと思えば古くさいデータだったり、まったく役に立たないデータだったり、Excelでデータが載っていたり(!)。政府関係者ってOffice大好きですよね。世の中にはWindowsとかOfficeしかないと思っているのか知らん。個人的にはPDFでデータを載せるのも止めて欲しいなと思います。検索では引っかかるけど、確認のためにいちいちデータを展開するのがめんどくさい。HTMLで書いていただけるとうれしいです。

さすがに日本の疫学データは見つけましたが、県ごとの疫学統計データがないのはどういうことでしょうか。いや、見つけられないだけかもしれませんが、そもそもデータが見つけられない、見つけにくいというのは意味がないのでは?データさえあれば一瞬で終わる作業なのに、そのデータが見つからないと余計にイライラします。調べたかぎりでは、日本の新規登録患者数は20前後(人口10万人対)のようです。これは諸外国の4倍〜5倍程度ですね。ちなみに、日本の中でも地域格差があって、いちばん高いところと低いところを比較すると、約3倍〜4倍程度の開きがあるようです。これが平成12年のデータ。

日本の中でさえこれだけの開きがあるわけですから、地方自治体が積極的に取り組み、疫学情報を収集して編集しとく必要性は高いと思います。というか、やっているはず。あとはそれをわかりやすいところに置いておいてくれればと思うのですが、とんと見つかりません。別に昔のデータでもあまり困らないのですが(傾向としては新規登録患者数はどんどん減っていっている)、どーも統計情報とかって大上段に構えてわかりにくいところにあったり、誰も見ないようなへんぴなところリンクがあったりと、不遇な扱いを受けています。まあ、私も仕事でなければ見たりもしませんが……

ところで、お役所のページって、事業計画とかはガンガン載っているのに、その事業でどういう結果になったのかはぜんぜん載ってないんですね。データはあるけど分析せず、ってところかな。たまに分析みたいなことが載っていても、この事業の結果、どうこうでした、って感じで数字が載せられているだけ。だからどうなの?ってことが知りたいんですが、そういうことを書いているページって見かけません。外部の専門家に分析させたらどうでしょうか。結果、悪い状態が明らかになっても、それが事業主の責任というものでは?責任が取れないなら、いっそのこと最初からやめちまえってなモンです。

選挙で国民の意見を聞く、なんて云いますが、判断するに足るデータ、情報が提示されたことはほとんどないと思います。もちろん、全部提示されたところで把握なんて出来ませんけどね。