年金の仕組み

ちょっと故あって年金制度を調べていたのですが、よく出来ているのか出来ていないのか、よくわからない制度だと思いました。理論上はよくできていると思いますが、理論が破綻しているよなー、って思うところもちらほら感じます。まあ、実際走っているシステムにあーでもないこーでもないと云ったところで仕方がないんですが。

世代間扶養ってことは、たとえば老齢人口と労働者人口のバランスが変化しないか、もしくはこの先ずっと労働者人口が老齢人口を上回っていることを前提としているシステムですよね。つまり、永遠に人口が変化しないか、もしくは人口が増え続けることを前提としているシステム、というふうに受け取れます。うーん、そう考えると、なんてお気楽なシステムなんだ、っていう気がしないでもないですねぇ。

この制度を検討したときに、たぶん反対したひとがいたんじゃないかな。この強制加入の年金制度を世界で最初に始めたのはかの鉄血宰相ビスマルクだったそうですが、永遠に拡大していく体制なんか絵空事です。限界がいつ訪れるか、それだけの話で、結局いまその限界が来ているだけの話でしょう。

しかし、基礎年金番号が成立したのは平成9年なんですね。これもびっくり。以前は、たとえばころころ職場の変わる医師なんかは年金番号がころころころころ変わっていたわけで、よーく調べてみないととんでもない量の抜けがありそうですね。私はそろそろ国民総背番号制というか、国民に出生と同時にナンバを振って情報を管理してくべきじゃないかと思いますが、どうでしょうか。気持ち悪いって反対する人がいるのかな。日本全国に道路を張り巡らせる財源があるんだったら、主要機関だけを結ぶクローズドネットワークを作ってシステムを運営することも考えてもいいのでは?メリットのほうが大きいと思うけど……技術的に問題ないはずだから、あとは財源の問題で、ユニークIDで情報を管理出来たら、役所行政の仕事は大幅に楽になるし正確に運用出来ると思うけど。理論的には。そのシステムを市民がアクセス出来るように作るのはいかがかとは思いますが(そんな必要性あるのかな)。