日光東照宮に行ってきたよ3

ではとりあえず、輪王寺から東照宮へ。このあたりは見るべきものがぎゅっと詰まった贅沢なエリアで、飽きることがありません。有名どころは、五重塔、三神庫、三猿、陽明門、東照宮、眠り猫、奥院ってところでしょうか。それぞれ、面白いところがあります。

五重塔の「垂木」は初層から四層までが和様の「平行垂木」、最上層の五層目だけが禅宗様の「扇垂木」となっており、少し変わった組まれ方をしています。私はこの手の知識は皆無ですので、実物を見てもこういうところまでは確認出来ませんでした。この五重塔には干支の彫刻があり、五重塔の正面には虎、卯、辰の彫刻があります。それぞれ、家康公、秀忠公、家光公の干支ですね。五重塔自体は東を向いて建てられており、このあたりもおそらく「東方」を意識して作られたのではないかと思います。垂木の組み方が五層目だけ違うのは、魔除けの意味もあるそうです。

三神庫は千人武者行列の衣装が納められた倉庫で、象の彫刻が印象的です。この近くに雪隠があるそうなんですが、見物客に流されて確認し忘れました(笑)。自然の石が敷き詰められており、立ち止まって見学するにはちょっと不便かもしれません。なんとなく、石が敷き詰められたエリアには入っちゃいけないような気もしますしね(笑)。

三猿は東照宮の中でも有名な彫刻のひとつですが、神厩舎の長押に全部で8匹おり、これは人間の一生を表したものだといわれています。有名な「見ざる」「云わざる」「聞かざる」は、子供の頃は悪いことには触れさせないで育てた方がよい、ということを表しているわけですね。猿は災厄から馬を守ると云われていますので、厩舎に猿がいるのは不思議でもなんでもありません。というか、普通のことみたいです。このあたりは観光客が写真を撮りまくっていますので、けっこう混雑したエリアでした。私も撮りましたが(笑)。