耐性型

久しぶりにPerlを使ってデータを処理させてみた。例によって例のごとく、アンチバイオグラムを作ってみたのだ。以前からずっと作っては消して作っては消してと改良しているのだが、かなり様になってきたので、そろそろ改良をやめようかと思っている。ある程度、誰にでも扱えるツールにしたつもり。

で、耐性パターンに応じて耐性型を出すようにしていたのだが、これがあまり役に立たなくってがっかりだった。S、I、Rと三つ値があるのでそれぞれ0、1、2と置き換えて、3進数を16進数に変換して耐性型とした。耐性型をキィに、いろいろ分類して異常集積がないかどうかを監視するのはありだと思う。次の改良点はここか(やっぱり改良しよう)。ただMRSAの場合、POT法でタイピングすると、同じ感受性であっても違うPOT型であることが往々にしてあるようだ。理由は簡単、耐性が強すぎて、あっちもこっちも、みんな同じになってしまうのだ。

E.coliもアンチバイオグラムを作っても面白くない。面白いのは、たぶん緑膿菌。P.aeruginosaは株によってさまざまで、耐性度がピンキリだ。アンチバイオグラムを作ると比較的面白い。

やはり疫学の王道は遺伝子解析かなあと思う今日この頃。抗生剤に関するドラフトが会議を通過しそうなので、指摘された点をもとに清書する予定。これがもう一個会議を通過したら、いちおう正式な「抗生剤の使い方の提案」として認識してもらえるようだ。やれることはまだまだあるのに、誰もやらない。もったいないことである。