鮮度の問題じゃないんだけど……

加熱用食材を生食用食材として出していた、というニュースです。元ネタはここ

 レバ刺しやユッケなど肉の生食は根強い人気があるが、生食肉の料理を提供している埼玉県内の焼き肉店や居酒屋計137店舗のうち83%にあたる114店舗が「生食用」の表示がない食肉を材料に使っていたことが同県の6月の調査で分かった。

 肉の生食などが原因で発生するカンピロバクター食中毒は昨年、全国で416件(約2400人)に上り、最も多い。少ない菌で発症するため、厚生労働省は食中毒への警戒を呼びかけている。

 「生食用」の肉は鮮度を基準にしていると思われがちだが、厚労省の通知では(1)食肉処理場でほかの内臓と処理を分ける(2)作業員の手指を消毒する−など特別に管理した食肉を「生食用」と表示できる。県は「生肉を提供する店は増えているが、鮮魚を扱う感覚で、当日、処理された新鮮な肉なら大丈夫と思ったようだ」とみている。

意外にというかやっぱりというか、けっこうずさんなんですね。前にも述べましたが、本来無菌であるはずの鶏肉が高率にCampylobacterに汚染されている理由は、鶏をバラすときに腸管内容物に汚染されるためです。Campyloは少数の菌で発症するため、鮮度なんかまったく関係ありません。怖いなあ。