フラジールを使おう

機会があったので、ICTで「CDADにはMZを使いませんか?」と主張してみました。とりあえず、意外にすんなりと受け入れられたみたいで、これからそういう風にまわりを説得していく方向で検討してみましょうということに。さすがに使用経験のない先生が多いので、若干の抵抗はあるみたいなので、使用方法とか適応を書いたドラフトを作成することに。言い出しっぺがやらんとダメだろうなあ。

フラジールの利点

  1. とにかく安い。なんとVCM散の100分の1だ!
  2. 効果も著しく劣るなんてことはない。ただ、若干再発率は高いらしい?
  3. 耐性がほとんどない。仮に再発したところで、問題なく使える。
  4. VCM散の重大な副作用、VREの発生がない!これ、マジ重要。
    • VREの発生は腸管内で起きているんだ!(つまりVCMの全身投与よりもVCM散の乱用の方が罪深いことが予想される)

というわけで、VCM散と比べてもべつにマズい部分が多いわけでもなく、会議でもそのあたりを主張してみると、あっさりみんな納得してくれました。ただ使用経験がないので、若干不安な様子。このあたりをドラフトで解消させることが重要かと、一日下書きの下書きを頭の中で構成してみて思いました。あとは参考文献をしっかり載せる。いくら正しくても、若造が主張するだけでは何の説得力もありませんからね。

これからDPC施設は抗生剤をちゃんと適正使用しないといけません。VCM散は切り札と位置づけられると思います。MZを使えば値段は100分の1です。査定を食らったところで怖くも何ともありませんので、DPC算定施設でなくてもけっこう重要なことだと思いますが、いかがでしょうか。最大のメリットは、VREの発生を抑制出来る、コレにつきますけどね。

(あ、でも保険適用がないので副作用で訴えられたら負けるかも……)