続・続・未知のウィルス

昨日の「千島学説」と「松本司医師の主張」に言及した記事にアクセスがバカスカあるようで、驚きを禁じ得ません。いやはや、びっくりびっくり。アクセスがアクセスを呼ぶってのは、どうやら本当のことのようですね。まあ、アクセスがあるっていっても、現時点で数百単位の話しですけど。

ちなみに、念のために書いておきますと、「千島学説」と「松本司医師」と「中国」と「絹川愛さんの謎の症状」はまったく別の問題であり、そもそもこれらをひっつけて考えること自体がちょっと無理がある、ということだと思います。「千島学説」は文句なくあやしい学説です。そもそも学説などと呼ぶのもイヤなくらい、怪しい学説です。これはまあ、わざわざ言及する必要もないでしょう。「松本司医師」個人については、私はよく存じ上げませんが、主張しておられることの一部にちょっと納得出来ないことがある。これは私の見解です。情報が補完されれば、納得出来るようになる可能性が残されています。読売の記事には、まだまだ議論の余地がある。

「中国」に関しては、べつに謎の感染症がないとは云わないし、そもそもとても衛生的に危険な地域であることは容易に想像がつきます。微生物学的にも、科学的にも、何があってもおかしくないだろうと想像される地域です。行ったことありませんけどね。まー、昨今の記事を見れば容易に想像がつくというものです。あはは。

「絹川さんの謎の症状」、これについては、ほんとに何なんでしょうね。その道のエキスパートが全力で取り組んでわからないわけですから、医学的に難しい状態であろうことは想像に難くない。出場を断念せざるを得ないくやしさはよくわかると思います。ただ、これを「謎の感染症」というセンセーショナルな見出しで報道する、マスメディアのその姿勢が気に入らないだけです。学問的にちゃんと詰めてから発表するべき(発表したのが誰であれ、やっぱりマスメディアに乗せて流すのは軽卒かと思います)。空気感染するきわめて危険なウィルスであることが想定されるなら、それなりにハザード対策をとるべき。もしそうでないなら、ちゃんと医学的にすべての鑑別を終えて、電顕写真でも撮って、それなりに証明をするべきだと考えます。そのうえで、「未知の感染症」とするべき。いまの段階では、ちっとも「未知」じゃない。もしかしたら、「中国だから」、「何があってもおかしくない」というノリで報道されているのかしらんと、不安になります。

もちろん、複数の「感染者」がいるなら、本当に感染症である可能性が高くなります。もちろんそれは化学物質の影響を否定するものではないと思いますので、やっぱりもっとちゃんとした学術的な追求が必要かと思います。なんにせよ、これはちゃんと反対側の意見を併記して報道するべき内容ではないかと思う次第です。