中国の手足口病

手足口病ってけったいな名前の病気ですが、立派に感染症のひとつです。中国で流行しているようですね。あいかわらず中国は正確な数字を秘匿しているようですが、こういう場合、正確な情報を隠蔽してしまうと、かえって流行の収束に時間がかかったりするものです。とくに中国みたいなデカイ国だと、下っ端の組織が自主的に対策を講じて動かなければ、被害は拡大するばかり。親方日の丸で下っ端が上の命令待ちをするのは日本の悪い癖のひとつですが、中国はオリンピックもありますし、余計に隠蔽に走っちゃうんでしょうね。

新華社によると中国で5月5日現在報告されているのは11905人、死者26人だそうです。もっとも症例が多いのは安徽省で、5日までに5,840例が報告され、阜陽市だけでも3月20日から数えて22人の子どもが死亡。4496人が感染し、1314人が入院。検査で確認されている流行の原因ウイルスはEV(エンテロウイルス)71だそうです。

現代は人の行き来が激しいので、こういう感染症は野火が平原を突っ走るかのごとく、急速に広まっていきます。対岸の火事だと思っていたら、そのうち日本にも飛び火するかもしれません。この手のアウトブレイクの情報は、感染対策のためにも共有するべきだと思います。