PRSPの定義が変わるかも

どうやらFDAが肺炎球菌に対するPCGのBreakpointを引き上げたようです。興味のある人は、こちらへどうぞ

個人的に、肺炎球菌のスタディを作っている最中なので、今年(M100-S18)肺炎球菌の判定基準が変更になったのは興味深く思っていました。臨床的には、かなりインパクトの大きい変更になるんじゃないかと思います。もともとPISPやPRSPでも、MICが2(μg/ml)まではペニシリンで治療が可能だと云うのはそこそこ知られていましたし、現実的な変更なんじゃないかと思いますね。セフェム系に関しては……まあ、感受性を測定して使ってくださいね、といったところでしょうか。

IDATENのメーリングリストにも載っていましたが、血液培養から出てきた場合が厄介です。肺炎球菌性肺炎の半分弱くらいは菌血症を起こすと云われているようですが(そして実際に2セット採取するとそのくらい陽性になりますが)、その場合はこっちの判定基準、髄膜炎を起こしている場合はこっちの判定基準、ということになりそうです。臨床からの情報とこちらからの情報提供と、密なやりとりが意味を持ちそうですね。