スルペラゾンの不思議

これまた不思議な話。

CPZ/SBTはもともと第三世代セフェムであるCPZにβラクタマーゼ阻害剤をかませた合剤なのですが、こいつの存在理由がよくわかりません。SBTはβラクタマーゼ阻害剤ですが、CPZはもともとセファロスポリン系薬剤であり、そもそもβラクタマーゼ阻害剤の影響を受けないのではないかという疑問があります。少なくとも、ペニシリナーゼの影響は受けないはず。そしてSBTはたしかセファロスポリナーゼを阻害することは出来なかったと思うので、ますますCPZにSBTがひっついている理由がわかりません。

そしてこの薬剤が盲目的に胆嚢炎に投与される理由もよくわかりません。胆嚢排泄なので胆嚢で濃縮されてバカみたいな高濃度になるのは確かなようですが、CPZとSBTの間には胆嚢への移行濃度には差があり、だったら別にCPZ単剤でもやっていけるんじゃないの?という疑問も。CPZではなく、CPZSBTでなければならない理由は何か?よくわかりません。