M100 S-18

ワケあってドキュメントが欲しかったのでCLSIのホームページを覗いてみたんですが、バカ見たいに高いんですね、これ。M100 S-18はCLSIの2008年度版で、ちょこちょこ改定された判定基準が掲載されていますので、ぜひ入手しておきたいのです。検査室にあるドキュメントは古すぎる(どのくらい古いかは秘密)。ところがどっこい、お値段$225!高すぎる!

なんぼ何でも高すぎやしませんか?こんなもので儲けなくったっていいじゃないか……気軽に買う気にはなれません。病院に云ったら買ってくれるだろうか……

M100 S-18ではMRSAの判定基準が改正されており、オキサシリンを判定に使わず、CFXを使いなさいと勧告されています。CFX≧8であれば、オキサシリンに耐性と判定しなさいとのこと(うろ覚え)。この基準を用いてMRSA判定すると、意外にいままで取り逃していたMRSAが多いことに気がつきますね。現に、MRSAスクリーニング用の培地では、CFXを抑制剤に使った培地の方が優れている印象を持っています。むかしの培地は抑制しすぎていたワケです。CFXを判定基準に用いれば、(理論上は)オキサシリン低感受性株を拾い上げることが出来ます。

まあCLSIもけっこう後の版で修正したりしているみたいですけどね。CNSのオキサシリンとか、VCMの判定基準とか。メーカさんがくれた部分改定の要点とにらめっこしてみよう……