心底どうでもいいことだが

宇宙空間では、すべての波長のレーザー光線が視認出来ない。よって、波動砲が飛んでいくさまを視認することは出来ないはずである。夢もロマンもない現実を告げてしまえば、色とりどりのレーザービームが飛び交う宇宙戦争なんて、じっさいに目撃することは出来ないのである。

少しだけ考えてみよう。

まず暗闇で懐中電灯を取り出してみる。そんな経験がない人は、映写機かプロジェクタを思い浮かべるといいだろう。映写機がくるくる回りだす。すると、レンズから光が放射されて、映像が映し出される。レンズと映像の間に手を突っ込めば、映像が遮られる。つまり、レンズと映像の間には光が通っているはずで、ほこりっぽい部屋であれば、その光の筋を確認することが出来るはずだ。

つ・ま・り、基本的に真空空間であるところの宇宙空間では、光を散乱させる微粒子が存在しないため、この光の筋を視認することが出来ないわけだ。つまり、ありとあらゆる波長のレーザー光は、物理的に視認することが出来ないはずである。……ほんとかどうかわからないけど。

どーしても視認したい奇特な御仁は、レーザービームを目に打ち込んでもらえばよいでしょう。まあ、それでも視認出来るかどうかはあやしいものですが。