環境感染学会に参加してきたよ

というわけで、行ってきました環境感染学会。そこそこ面白かったです。長崎観光が(笑)。

冗談はさておき、まずまず面白かったのが、各種シンポジウムですね。こんかい、ポスタはほとんど見ていません。最初からこんかいの学会はシンポジウムで先生方の話を聞くことをメインにしようと考えていたので、予定通りにぐるぐるっとシンポジウム巡りをしました。ランチョンセミナとかあまり期待していなかったのですが、けっこう面白かったです。竹末先生の「もう許されない泥縄式感染制御」は面白かったですね。私は抗生剤のミキシングやサイクリングに対してはあまりいい印象を持っていませんので、そこらへんの話が興味深くて面白かったです(竹末先生は抗生剤のミキシングを導入して、実際に効果を挙げておられます)。

あとは、お昼からのインタラクティブセッション2、夕方の血液培養の話、あたりがよかったでしょうか。23日の、抗菌薬の適正使用に関するシンポジウムは非常に面白かったです。私は以前から薬剤の使用量をモニタリングしろとわめいているんですが、いろいろな事情があって実現していません。やって当たり前のことが出来ていないのは非常に問題だと思うので、やっぱりわめき続けようと思います。少なくとも、方向性は間違っていないようだと思えたのは、いい収穫だったと思います。いちばん面白かったのは、やっぱり抗生剤の適正使用のシンポジウムかな。

別の意味で面白かったというか寒かったというか、位置づけに非常に困るのがインタラクティブセッション2で、お名前を知っている先生方がいっぱいいたので、非常に楽しみにしておりました。……でも、ま、まあ、あはは、皆まで云うまい。参加した人には、あの空気が伝わっているはず。私個人としては、責任臓器、患者さんの状態、原因微生物が確定して、なおかつ使うべき抗生剤が二種類以上存在するとは思っていないので(大同小異の薬剤が大量にある場合は除いて、ですが)、どちらかというとサイクリング療法やミキシング療法には懐疑的なところがあります。薬剤の使用量が耐性率にそのまますべて反映されるとも思っていません。相関はするが、違うケースもあるのではないか、と考えています。さらに云えば、つまるところ、届出制そのものに対してあまり諸手を上げて賛成というわけではなく、事実いままでのエントリに届出制を積極的に取り上げたこともないはずです。効果があることはほぼ確実だと思うので、最終手段かなとは思っていますが……

まあ、面白かったのはそのあたりでしょうか。当日、おもに長崎ブリックホールをジーンズ姿でうろついていたのが私です(笑)。みんなスーツですから、やっぱり私服姿は目立ちますね。慣れてしまって、ぜんぜん気にならないですけど……